慶良間諸島の渡嘉敷島は,beginにおまかせ!                   慶良間諸島の渡嘉敷島は,beginにおまかせ!
慶良間諸島の渡嘉敷島は,beginにおまかせ!
   〒901-3501  沖縄県島尻郡渡嘉敷村字渡嘉敷1918-1   TEL:098-896-4114
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海のはなし

□ 海のはなし

海のチョッピリおもしろい,豆知識をご紹介。
酒の肴じゃないですが,渡嘉敷島の自然をお楽しみいただく肴にしてください(笑)
なお,
記載内容のいろいろな数字は,物理学ほかに詳しい方からすると『?』でしょうが,
一般的(簡単)な表現だとご理解くださいね。

   ◎ なぜ,渡嘉敷島は臭くない?

『潮の香り』『磯の香り』などと言われる独特な臭い。
内地(沖縄県外)の海では臭いますが,渡嘉敷島ではまった
く臭いがしないって,気づいていました?
ではなぜ,渡嘉敷島は臭くないのか?
臭いには魚の腐敗臭や海藻,プランクトンなどの要因があり
ます。
コンブやワカメが生息していない渡嘉敷島は,プランクトン
も少ないのです。
また川があって無いような渡嘉敷島は,山や森林から海に染
み出した植物プランクトンが少なく,それをエサとする動物
プランクトンも少ないのです。
ですから臭いの元となるものが少ないので,渡嘉敷島は臭い
がしないのです。

月の引力 ◎ 海の流れ

海の流れは大きく分けて『海流』と『潮流』があります。
海流は主に地球の自転で,潮流は海洋状況や地形・塩分濃度
ほか,いろいろな要因で起こります。
なかでも月の引力によって生じる流れを『潮汐流』といい,
特に注意が必要です。
潮汐流は小潮(半月)のときが弱く,大潮(新月と満月)の
ときは強く流れます。
潮汐の時間はその地域によって違います。
それは,それぞれの地域の子午線の上を月が通過する時間が
違うからです。
つまり月の引力を受ける時間は,それぞれの地域で異なるの
です。
また潮汐は,それぞれ1日に2回ありますが,必ずしもその
ようにはならない日と地域があり,それを『日潮不等』とい
います。
オホーツク海や日本海,瀬戸内東部では,日潮不等が大きく
1日1回潮となることも珍しくないようです。
また信じられないでしょうが,小潮のときと大潮のときでは
富士山の高さが変わるのです。

土用波 ◎ 土用波

波は風によって起きます。(地殻変動で起きるのは津波です)
その波を風浪・うねり・磯波などといい,総称を波浪と呼び
ます。
長い時間風が吹くと,海面のさざ波が画像のような波へと発
達していきます。
その後,風が止むとか風の影響を受けない所(海域)になる
と,波長(画像の山と山,谷と谷の長さ)が,メチャメチャ
長くなります。
これを「うねり」といいます。
うねりはダイビングボートに乗っていると判りますが,岸か
らは判りにくいものです。
風が無く,海は真っ平で穏やかに見えますが,岸の岩場や岸
壁で波しぶきが見られます。
これはうねりが岸に打ち寄せてできる現象で『土用波』と呼
ばれるものです。
沖縄の南の方で台風が発生すると,内地の太平洋側ではうね
りによる土用波が発生します。

色の変化 ◎ 色が変わる?

陸と違って海の中はチョット変わったところがあるのです。
まず1つ目は,色が吸収される世界だということです。
たとえば赤色は,水深3mほどで色が変わりはじめ水深7m
になれば,ほとんど黒に近い色に変わってしまいます。
色の変化が少ない青色でも深くなるにつれて黒色に近づいて
ゆきます。
そして,海の中は青の世界から暗黒の世界へと変わってゆく
のです。

大きく見える ◎ 大きく見える?

マスクを装着して空気の層を作らないと,裸眼で海の中を見
ることができません。
水族館のガラス面が,マスクのガラスになるということです。
マスク内の空気の層と水中,つまり水と空気では光の屈折率
が違うために面白いことが起こります。
それは,マスク越しに見える水中の魚は実際の距離よりも近
くに,ほんとうの大きさよりも大きく見えるのです。
水が入ったガラスコップにスプーンを入れたとき,スプーン
が大きく見えますよね。 それと同じです。
釣り人が『逃した魚は大きい』っというのは,この屈折率の
イタズラなのです。

      ◎ 音の速さ

陸上を歩くときと浅いプールを歩くときとでは,抵抗がまっ
たく違います。
それは,水の密度が空気の密度の800倍もあるからです。
そしてその密度と音の伝わる速さは関係していて,水中では
陸上の4倍の速さで音が伝わるのです。
あまりにも速く伝わるので,人間の能力では音源の位置が判
断できません。
ですから,水中でエンジン音がしたなら浮上は厳禁です。
うっかり浮上してボートと接触! なんてことになったら大
変です。
このような水中環境を上手く利用する方法として,水中でア
クシデントに遭遇したとき,水底の石や身の回りに固い物が
あれば,それを使ってタンクをたたくとガイドにアクシデン
トの発生を早く伝えることができます。

     ◎ 音の速さ(余談)

お寺の鐘の音など,いつも遠くから聞こえる音が近くに聞こ
えるときがあります。
それは空気中の水分が多くなり密度が増しているから,音が
速く伝わったのです。 (観天望気/近々雨が降る前ぶれ)
あまり役に立つ情報ではありませんが・・・(汗)
雷が光った瞬間から音が聞こえるまでの時間を測ると雷まで
の距離が判ります(下の公式を参考)
そして風向きが判れば,雷がこちらへ来るのか?
他へ行くのかも判断できます。

『1秒間に伝わる音の速さ=331.5m/s+0.6t』
この公式は1気圧0℃のときで,tは気温です。
気温が1度上がれば0.6m速くなります。
例えば,気温30℃のときに雷が光って10秒後に音が聞こ
えたとすると3,495m。
約3,5km離れた所に雷雲があることになります。
音が聞こえるのは,通常10kmぐらいまで。
光っていても音が聞こえないときは40~50kmくらい離
れています。

      ◎ 透明度&透視度

水中のクリア度の良し悪しは何によって決まるのか?
その要因は,天気や海洋状況,河川などいろいろあります。
今回はその中から2つ,ご紹介いたします。
まず1つ目はプランクトンです。
プランクトンが多い海域は,栄養が豊富で魚が多く漁業に適
しています。 っが,クリア度は悪くなります。
例えば親潮(千島海流)の影響を受ける海域では,クリア度
は良くありませんが,漁獲量はメチャメチャ多いのです。
プランクトンが少ない渡嘉敷島は,クリア度は良いのですが
漁獲量は比べるに値しないほど少ないのです。

2つ目は水温です。
空気同様に冷たい海水は重く,暖かい海水は軽くなります。
夏に海水温が上がるのは海面付近で,深い所の海水温はほと
んど変わりません。
軽い水は重い水の表面に浮くので,深い所の海水と海面付近
の海水は混じりにくくなります。
その結果,海面付近の海水はいつまでも入れ替わらないので
汚れてきます。
秋から冬は海水温が下がるので海面付近の水が重くなり,深
い所の海水と混じりやすくなります。
そのようなことで,秋から冬の海は夏の海よりクリア度が良
くなるのです(※1)
また台風のあと渡嘉敷島の海が綺麗になるのは,台風による
波が海水を混ぜてくれるからです(※2)

※1&※2:内地の近海も同じです。

海の色 ◎ なぜ海は青いの?

海水を手で汲んだりコップに入れて見ると透明なのに,なぜ
海は青く見えるのでしょうか?
それは,太陽の光が関係しているのです。
太陽の光が水中に入ると色は深度と共に吸収されてゆきます。
吸収されにくい青色が海の中の不純物(浮遊物やプランクト
ンなど)に当たって跳ね返り青く見えるのです。
そして深い所は濃い青色に見えるなど,水深や水底(砂地や
岩など)の状態も関係します。
比較的浅い海域がエメラルドグリーンに見えるのは,植物プ
ランクトンの反射(主に黄色)と太陽の光の青色の反射が混
ざっているからです。
異論があるでしょうが・・・。
空の青色が,海に写っているのも大きな要素です。

※『色とは何か?』にふれず,チャメチャ簡単に記載しまし
 た(汗)

    ◎ 海草と海藻の違い

『かいそう』っと言っても『海草』と『海藻』があります。
海草は花を咲かせ,種子を作って繁殖します。
ジュゴンが海草のアマモを食べるのは有名ですが,ほとんど
食用になりません。
海藻は藻類を指し,花は咲かず胞子によって繁殖します。
多くは食用になります。
海藻の色は太陽の光が届く量に左右され,浅瀬になるほど地
上の植物に近い緑色になり,深くなるにつれ褐色そして紅色
と変化します。
◎ 緑藻類:アオサ,アオノリ
◎ 褐藻類:コンブ,ワカメ,ヒジキ,モズク
◎ 紅藻類:アサクサノリ,テングサ
っということで,食用にされているのは海藻です。

※中毒を起こす海藻があるので注意を!




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